top of page

イイネタの想いは、一粒のいちごまで。【パティスリー】

更新日:2019年8月27日


オランジュ(Orange)とは、フランス語でオレンジ。

「オレンジ色が好きで、この名前を付けたんです」と教えて下さった、パティスリー「orange plus(オランジュプリュス)」の三好夫妻。




ご主人は、シェフの三好豊(みよしゆたか)さん、そして、奥様の三好麻衣子(みよしまいこ)さん。


CLUB HARIE(クラブハリエ)で修行を積んだお二人が独立し、現在は長浜市勝町でお店を営んでおられます。

お店にはいると、ふんわりと優しい香りに包まれました。宝石箱のように輝くショーウィンドウは、眺めているだけでも幸せな気持ちでいっぱいになってきました。

ということで今回は、「orange plus」の店主・三好夫妻にお話をお聞きしました。







独立8年目、2017年から長浜へ。



私たちは夫婦2人とも、クラブハリエで修行させていただきました。

クラブハリエに居た頃から分業制で、今でも基本的には分業で続けています。




仕込み仕事は私(豊さん)、ケーキの仕上げと店頭のディスプレイ・ラッピング等は、妻(麻衣子さん)が行っています。そんな分担はありますが、お客様と接する事を大切にしたいのでスタッフみんなで接客するように心掛けています。

また、試作段階のアイデアは2人で考えますね。



独立して最初は、自宅のある彦根で開業しました。

無理せず、できるところから。最初は、バースデーケーキの販売を予約兼、自宅玄関での手渡しから始めました。



その次に自宅を増築してちいさな店舗を構えて販売したり、朝市やイベントに出店して販売したりしてきました。




そして、子育てにも少し余裕ができて、覚えてくださるお客様も増えてきたので、湖北エリアで本格的にお店を構えようと物件を探し、縁あって長浜へ辿り着きました。

今の場所で「orange plus」がオープンしたのが、2017年春です。




もともと、彦根でお客様に来ていただいていたので、長浜へ移ったというと「遠いな~」と言われるのが心苦しいところですね。

現在彦根の方では、商品のお渡しのみ行っています。



道もあまり混雑しないので、ぜひこちらまで来ていただければ嬉しいですが、いずれは彦根での店頭販売も復活させられればと考えています。






イチゴを求めて走り回った去年のクリスマス



食品ですから、もちろん自然素材を使って作ります。

しかし食材は、毎年おなじものが安定的に仕入れられると限りません。



例えば去年はイチゴが不作で、クリスマス直前になって、「イチゴが不作で手に入らない! 」と仕入れトラブルが発覚。

いろんなところを回ってイチゴをかき集めるのに奔走しました。



また、同じ食材でも、季節によって味のピークが変わります。

でも「オランジュさんのケーキはイチゴも美味しい」と選んでもらっているので、“季節モノだから仕方ない”と割り切ることはできないですね。

季節ごとに見極めが大事です。




食材は基本的には、地元産を使っています。

例えばイチゴならば、今は中川農園(長浜市)を中心として、湖北エリアの市場からも仕入れます。

仕入れの波に限らず、自分たちのモチベーションの維持も、とても大事。

それは修行していたサラリーマン時代との違いを実感しています。




お客様にずっと来ていただけるように、人のこと、自分のこと、利益のことを見ていないとならないことは、新店舗で1年やってみて、試されているところです。



お店を開けていて嬉しいと感じるのは、初めて買って下さったお客様が、また2度目に来て、「美味しかったよ~」と言って下さるときですね。

バースデーケーキでも「感動しました」と言っていただけると、やっぱり嬉しいですね。




そうやって何度も来てもらうと、どんどん知ったお客様が増えて来て、会話も広がる。



美味しいケーキは世の中にいっぱいあるので、あとは人との繋がりで、本当に皆さんから支えていただいています。



「カフェスペースをつくってほしい」という要望もいただいています。

それもやりたくって、お店を構える時にも、すこしスペースを空けておいたんです。

それでも、いまのスペースやスタッフの体制では、すぐにカフェスペースを設けるのは難しいところです。

なので、遠くからお越しのお客様にも手軽に召し上がっていただけるメニューを考えています。オムレットなどの片手で持って食べやすいスイーツやテイクアウトのドリンクなどを充実させているところです。



でも、やっぱり支えて下さるスタッフやお客様があってこそ。

今の体制ではなかなか手が回らないので、少しずつ成長させていきたいですね。

そして、今までお世話になったお客様に、好きな時間に買いに来てもらえる環境を恩返しすること。

さらに、カフェスペースもつくって、ほっと一息つける場所に使ってもらうこと。

しっかり長く続けながら、そんな夢を叶えたいですね。








ロールケーキとオムレット


滋賀県の材料にこだわった近江ロールがイチオシです。

クラブハリエで勤務していた頃、ROLL-1グランプリで優勝した時の生地をアレンジして作っています。

材料のうち、卵、牛乳、小麦粉、イチゴ、はちみつ、米粉は滋賀県のものを使っています。



あとは、オムレット4種類も、何度も食べてみていただきたい商品です。

オムレットとは、ケーキ生地を丸くのばして焼いた中に、クリームやフルーツなどを挟んだレシピです。


基本の型をつかって色々とアレンジが効くので、季節によって様々なバリエーションを出しています。

今シーズンのオムレットは何かな? と選びにきていただければ嬉しいですね。





来た人も、出す人も、たのしいマルシェ


イイネタマルシェには第3回から、出店させていただいています。

お客様もきっと「来てよかった」と思ってもらえるマルシェです。

だから私たちも喜んでもらえるように、いつもがんばって準備しています!



ほんとうは私たちも、もっとブースを回りたいくらいです(笑)

実は長浜での新店舗を始めたこともあって、いまはイベント等への出店はほとんどしていないのですが、イイネタマルシェには引き続き出させていただいています。



“商品が売れたから嬉しい”というだけではなくて、呼んでいただいて、お客様や他のお店の方々とご縁が繋がるのが嬉しいです。

繋がりを大事にされている雰囲気が伝わりますね。



店舗の店番とマルシェと、夫婦で分かれていっているので、なかなかマルシェを回る機会がありませんが、すこしずつ余裕をもって成長できるように頑張りますので、ぜひ楽しみにお越しください。






★ひこねの イイネタ編集室からの質問★


【休みの日は何をして過ごしていますか?】



うーん、正直なところ、今はお休みはあんなり無いですね。

定休日は水曜ですが、次の日からの準備などがありますので。



普段は、朝6時から仕込み作業。

子どもたちは小さい頃は「将来はケーキ屋さんになる」と言っていましたが、親のそんな姿をみて、最近は「やっぱり土日休みの仕事にする」と(笑)



でも、2人の子供たちは小さなころからホントにお店を応援してくれています。

イベントに出店していた頃は、シール貼りを手伝ってくれたり、親におにぎりをつくって持たせてくれたり、協力してくれました。



まとまった休日があれば、ケーキ屋さんに行ったりして勉強します。

買って帰ったケーキを食べて「ウチのが一番おいしいな」と子どもたちが言ってくれる時は、やっぱり嬉しいですね(笑)




【湖北エリアでお気に入りスポットを教えてください。】


子どもの少年野球をサポートしてきたこともあって、彦根球場をみると思いだしますね。

公園とか球場とか、子育てに関わってきた場所は、想い出が詰まっているので、懐かしく思うお気に入りスポットでしょうか。




★パティスリー orange plus(オランジュプリュス)について★


【住所】〒526-0042 

 滋賀県長浜市勝町552-1


【営業】11:00~18:00

【定休日】水曜休

 ほか月1~2日店休あり


【駐車場】3台

【TEL/FAX】0749-59-3500

【Facebook】https://www.facebook.com/Orangeplus344/?fref=ts






bottom of page